少し大きくなったお腹に、手をつないだ小さな子供
楽しそうに父親に駆け寄る子供
この幸せ一色の風景を見つめながら、一転、暗い表情をしているのは
婦人科系の病気で診察を受けに来ている女性たち。
40代女性の4人に1人は婦人科系の病気を抱えているといわれて久しいが、
もうちょっと待合室に工夫はないのだろうか。
婦人科、産婦人科の診察待合室。
ここほど天国と地獄が間近な場所も珍しいと思う。
大きな大学病院では最近この二つの待合室の間に廊下を挟むようにしたり、診察室を分けてくれているところもあるけれど、
スペースの問題で町の婦人科はそうはいかない。
私なんぞ甘い。
40代、好きなことやって生きてきたし。
それでもいろいろ覚悟するのはしんどい。しんどい。
でも、この間の検査で私の隣に座っていたのは20代の女性だった。
不安げで、たった一人でお腹を押さえる女性。
その横を嬉しそうに走り抜ける子供を見るのは。
どうしても、やるせない。
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